1. 学生から社会人に

私は高校を卒業して(高卒で)就職しました。

高校が工業高校(電気科)だったというのと、当時はバブルの後期だったのもあり、求人たくさんで就職に困らなかった、そして何より家が子供を大学に通わせる余裕がなかった(涙)ので、高卒で就職試験を受けましたが、コンピューターメーカーに採用され、システムエンジニアの仕事に就くことになりました。

(筆記試験にたまたま前日に勉強した問題集の問題が「そのまま」出たのと、採用面接で「やる気はあります」と訴えたのが良かったのかな、と)

ただ、いわゆる大企業に入ったこともあり、同じ年に大量に入社した新入社員の中では、私は目立つ訳でもなく、出世レースからは一番遠い人という位置におりました。そもそも出世欲もなく、ただ「働いて給料が貰えたらよい」という意識で働いていました。

同期や同年代の社員、特に大卒の人たちは出世欲高い人も当然いて、上述のような考えの私は相手にされず、完全に見下されていました。只々無視されたり、時折イヤミを言われたり…まあ私自身は「住む世界が違う」と思うようにしていたので、その点では苦になりませんでした。

高卒の社員は給料が安く、ましてや裕福ではない家にお金を吸われる(苦笑)状況だったので、経済的な余裕はありませんでした。でもまあ「良い会社に入れた」という、ある意味の優越感みたいなものだけでモチベーションは続いていました。

当時フィールドSEと呼ばれる、お客様に訪問・常駐してシステムを構築するシステムエンジニアだったので、いろんなお客様先に訪問・出張して、時には旅行気分で全国各地に(主に西日本ではありましたが)行けるのが楽しみでもありました。

でもまあ仕事の内容としては高度な知識が必要な、かつ過度な労働時間を費やすことになり、残業時間が月100時間を超えることも。当時はそれが許されていたので、私の周りでも会社に来なくなったり、辞めてしまう人がけっこう居ました。中には過労死する人も…合掌。

会社は大企業ということもありメンタルヘルスにも対策され、専属の産業カウンセラーも在籍されていて、私もクライエントとしてお世話になり。まあその方との出会いが後の人生に大きな影響を及ぼすのですが…それは此処とは別の記事に書こうと思います。

そんな会社に10年超勤めたある日、業績が傾き、人材改革という名の、いわゆる配置転換というものに巻き込まれ、転勤の後に子会社への転籍になりました。その過程で、研修などで知り合った社員の方とは、20年以上経った今でもSNSでやりとりしている方もいたり。

…とここまでは主に社会人になった18歳〜30歳位の出来事ですが、結局は後に転職することになります。その経緯を含めて、続きは次のエントリで…

ここまでのお付き合いありがとうございました。

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